中耳炎によって起きる耳鳴りを改善するには?

中耳炎の影響で起きる耳鳴りを治したい

 

耳鳴りが起きる原因の1つに中耳炎があります。

 

特に風邪をひいた後に出る耳鳴りは中耳炎が関係しているケースが多いのですが、中には命に係わる病気のサインという事もあるのです。

 

中耳炎は子供に起きやすい症状なのですが、中耳炎の種類によっては大人になってから発症する慢性的で治りにくい症状になったりもします。

 

早めの発見と治療を行う事で耳鳴りを改善させる事ができます。ですが完治しない状態で何度も繰り返していると耳鳴りも酷くなる可能性があります。

 

今回は中耳炎と耳鳴りの関係について解説していきます。中耳炎はおおまかに4種類に分類されており、1つずつ解説していきます。

 

以下の記事一覧より、知りたい内容をご参考ください。

 

 

中耳炎はどのような症状が起きているのか?

中耳炎はどのような症状が起きているのか?

 

中耳炎は特に風邪をひきやすい時期である、夏から秋といった気温が下がりやすい季節の変わり目に起こりやすい症状で耳鳴りも起こります。

 

耳の中は外耳・中耳・内耳とおおまかに3つの部位に分けられていますが、中耳炎は名前通りに中耳に炎症が起きている状態となります。

 

また中耳は鼓膜の奥で空洞になっている部分であり、ここにウイルスや雑菌が侵入して耳管と呼ばれる耳と鼻を繋ぐ空気を調整する管に炎症が起きると中耳炎となります。

 

耳管の中に細菌やウイルスが入り炎症を起こし、体はこれらの異物を追い出そうとして抵抗します。ですが結果的に膿や滲出液が鼓膜の中に溜まってしまい周囲を圧迫してしまいます。

 

膿は耳管を通って鼻から排出されますが、耳管で処理できない量の膿が急に発生して鼓膜に溜まってしまい、鼓室が水風船のように大きく膨らんでしまう状態となっているのです。

 

こうなると圧迫がどんどん強くなって耳の詰まりや痛みに加えて耳鳴りが起こるようになり、声が聞き取りにくいといった事で会話にも悪影響が出てしまいます。

 

さらに鼓室に膿が溜まると鼓膜が膿の圧力に耐えられずに破れてしまい、膿が耳垂れとして排出されます。

 

この時に鼓膜が破れて風船が萎むように圧力が一気に抜ける事で、周囲への圧迫から解放されるので痛みは治まります。

 

そこで治療法の1つの手段として、鼓膜に穴をあけて圧力を抜く治療方法も存在します。これで圧迫から解放されて耳鳴りが収まるケースもあります。

 

代表的な症状には急性中耳炎があり、5歳までの幼少期に起こりやすい症状です。殆どの子供が1度はかかると言われており、その際は何らかの行動によるサインが出てきます。

 

炎症を起こす菌ですが、肺炎球菌・インフルエンザ菌(インフルエンザウイルスとは別物)・黄色ブドウ球菌などの種類が存在します。

 

さらに中耳炎はウイルスや菌の単体による単独感染のケースもあり、近年は薬に対して耐性を持っているウイルスや菌も増えてきているので厄介です。

 

中耳炎が起きた際に行う緊急の対処方法

 

中耳炎が起きた場合、早急の対処で耳の痛みや耳鳴りの症状を和らげる事ができるようになります。

 

以下の3つが緊急の対処法となります。

  1. 解熱鎮痛剤で熱を下げる
  2. 耳の周りを冷やす
  3. 耳垂れはすぐに拭き取る

まず1つめの「解熱鎮痛剤で熱を下げる」です。

 

これは子供が中耳炎になった場合の対処ですが、解熱剤は内服もしくは座薬のどちらでも良いです。

 

熱を下げる事で体の状態を楽にして回復しやすい状態にしてあげる事が必要です。

 

2つ目の「耳の周りを冷やす」です。

 

鼓室に膿が溜まって圧迫が起きている状態は熱が発生し、血流も高まっています。

 

血流が高まる事で痛みや耳鳴りが出やすくなるので、耳の周りを冷やす事で血流を低下させて痛みを和らげる効果が得られます。

 

3つ目は「耳垂れはすぐに拭き取る」です。

 

鼓室に溜まった膿が耳の中から外に出てくるのを耳垂れと呼びます。

 

耳の外に膿が付着するのは衛生的にも良くありません。そこですぐに出てきた膿は拭き取って下さい。

 

ただし、耳の穴の中まで綺麗にふき取る事はしないでください。綿球などを使用して耳栓をすると膿が固まるので気を付けてください。

 

子供に最も多く起こる急性中耳炎

急性中耳炎で起きる症状

 

急性中耳炎は、子供の感染症の中で最も多い症状です。

 

風邪によって黄色い鼻水が出る状態が数日続いたのち、耳の痛みが起きて発症する事があります。

 

急性中耳炎になると、耳が痛い・耳垂れが出る・耳に手を当てる・耳が詰まる感じがする・耳鳴り・難聴・発熱といった症状が出やすい傾向が見られます。

 

特に原因不明の発熱が起こるときは中耳炎が起きているケースが考えられます。この時は耳鼻科もしくは小児科で診察を行ってください。

 

また赤ちゃんが急性中耳炎になった場合は急にむずがったり大泣きしたりします。

 

さらに耳の付近を手で触り続ける事によって症状のサインを出しているケースがあるので、見逃さないように観察してください。

 

症状の進行は大量の鼻水が出たり鼻すすりをする事により、鼻や喉に付着した菌やウイルスが耳管を通って中耳に進入して炎症を起こすので気を付けるようにしてください。

 

子供に多い鼻すすりは、中耳炎を誘発しやすくなるので出来るだけティッシュで拭き取る、もしくは鼻吸い器などの道具を使って吸い取ってあげるようにしてください。

 

この場合の対策としては加湿器で部屋の湿度を高める事が有効であり、部屋の中を湿度50〜60%の範囲で加湿しておくと鼻水が出やすい状態となる効果が得られます。

 

また急性中耳炎は子供の時期だと生後6カ月〜1歳6カ月の間に起こりやすくなり、3歳を超えると発症率は一気に減る傾向が見られます。

 

そして3歳に成長するまで全体の5〜7割の子供が一度は掛かると言われています。

 

もし大人が急性中耳炎を繰り返す場合は上咽頭ガンといった腫瘍が鼻の奥に出来ている可能性が考えられ、腫瘍の圧迫で耳鳴りが起こるケースもあります。

 

同時に耳管の機能が損なわれている可能性も考えられるので、出来るだけ早く耳鼻咽喉科で検査を受けるようにしてください。

 

急性中耳炎になった場合の治療法

急性中耳炎が起きた場合の治療法です。

 

耳が痛い時は、しばらく様子を見ながら過ごすと自然に回復していく事もあります。

 

ですが炎症の程度によっては解熱鎮痛薬や抗生剤を使用する事もあります。

 

さらに39度近い高熱が出たり、鼓膜に膿が溜まって腫れが大きい場合は鼓膜を切開して膿を出す処置も行います。

 

炎症の程度によって完治までの期間に個人差がありますが、大抵の場合は約1〜2週間の間で治るのできちんと治療すれば問題ありません。

 

ただし、急性中耳炎は完治するまで治療をしなければならず、完治しきれない半端な状態を繰り返す事で滲出性中耳炎になってしまいます。

 

また5歳までの子供は約50%の確率で中耳炎を繰り返す傾向があります。これは感染に対する抵抗力が弱いのと、耳管の発達が不十分である事に起因しています。

 

さらに過去半年以内に3回、もしくは1年以内に4回以上急性中耳炎が起きた場合、そして3ヵ月間の治療をしても治らない場合は中耳炎になりやすい状態になっている事が考えられます。

 

まず優先すべきは完治するまで治療を行う事です。そこで必ず医師の指示に従って完治したと認められるまで治療してください。

 

飛行機の乗ると起こる航空性中耳炎

航空性中耳炎の症状

 

航空性中耳炎は名前通り、飛行機に乗った時に起こる症状で中耳炎の1種です。

 

飛行機に乗った際に離陸時(上昇)や着陸時(下降)によって起こる機内の気圧変化が原因となり耳の奥が詰まった感じになったり、耳の奥にツンと突き刺すような痛みを感じる事があります。

 

また一瞬ですが耳鳴りが起こる事もありますが、しばらくすると治まります。

 

他には高層ビルのエレベーター、列車でトンネルの中に入った時、車で標高の高い山に登った時などににも同様の気圧変化によって航空性中耳炎の症状が起きるケースもあります。

 

飛行機に乗って離陸時に上昇すると急激に機内の気圧が下がっていきます。この時に耳管が空気を出し入れしながら耳の内外の気圧バランスを整えていきます。

 

しかし、風邪をひいている時は耳管の動きが低下し、耳管自体が広がりにくい状態となり空気が抜けにくくなってしまう事でバランスが崩れてしまいます。

 

これによって気圧差で鼓膜が圧迫されてしまい、耳の痛み・耳鳴り・頭痛が起こってしまうのです。

 

何で飛行機の中で気圧差が起こる?

飛行機の中で気圧差が起こるにはきちんと理由があります。

 

地上は1気圧程度に対し、飛行機が移動する高度1万メートル上空の気圧は約0.26気圧で約5分の1程度でしかないのです。

 

この上空の気圧はエベレスト山頂と同様の気圧であり、人間が日常通りに過ごすには過酷な環境となってしまいます。

 

そこで機内に圧縮空気を送り込んで、人間が通常に過ごせる約0.8気圧程度になるように調整しています。。

 

0.8気圧は標高2000メートルほどで富士山の5合目位の環境であり、若干の空気の薄さは生じてしまいます。

 

また、気圧差によって耳が痛くなりやすいのは上昇よりも下降の時の方が多いのです。

 

飛行機の上昇時には耳管から空気を逃がし、下降時には空気を取り込みますが、空気を取り込む時は耳管が開きにくくなっています。

 

そのため着陸時に起こる急激な気圧変化に対して耳管の空気調整が追い付かず、内外の気圧差が大きくなってしまい痛みを発する事が起こります。

 

航空性中耳炎の対策方法

飛行機に乗った際に航空性中耳炎を予防する対策方法です。

 

航空性中耳炎の予防は飛行機の上昇や下降による気圧変化が起こるときに、あくびや唾をのみ込んで耳管を広げる事で詰まった空気が抜けて改善します。

 

あくびで改善されない場合は鼻を抓んだ状態で口と閉じ、息を吐くと耳抜きができてるので試してみてください。

 

ただし、鼻づまりがある場合は耳抜きを行っても改善されない事があるので、飛行機に乗る予定があるときは風邪をひかないように気を付けてください。

 

もし飛行機に乗る時に風邪をひいている場合、離陸時と下降時の気圧変化が起こるときに鼻の通りを良くするための点鼻薬がおすすめです。

 

気圧変化が起こる事前に使用しておくと症状を軽減する事ができるようになります。

 

航空性中耳炎の症状は飛行機から降りてしばらくすると改善しますが、中には悪化して長引くケースもあります。

 

もし悪化した場合は早めに耳鼻咽喉科で診察を受けるようにしてください。早期の対策が症状の進行を抑えます。

 

発熱や痛みを感じない滲出性中耳炎

滲出性中耳炎は痛みが無いので分かりにくい症状

 

滲出性中耳炎は耳痛や発熱などの急性炎症を伴わず、中耳腔に滲出液が貯留した状態です。

 

急性中耳炎と同様に1〜6歳の時期の子供に多く見られる症状ですが、高齢者にもたびたび発症し耳鳴りが起こるケースもあります。

 

主な発症原因として考えられるのが、ちくのう症・アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎などの鼻の疾患やアデノイド増殖症などによる耳管機能不全が関係しています。

アデノイドとは鼻と喉の間にあるリンパ組織であり、咽頭扁桃とも呼ばれている物です。

それらの症状の影響により、中耳腔の換気障害および中耳分泌物の排出不全が起きて滲出性中耳炎となるのです。

 

特に慢性の鼻づまりで苦しそうに口呼吸をしていたり、寝ている時にいびきをかく子供は滲出性中耳炎の可能性が考えられるので要注意です。

 

また、急性中耳炎が完治しない状態が続く事によって滲出性中耳炎となるケースもあります。この場合、耳鳴りも続いて精神的な苦痛を伴ってしまいます。

 

小児における滲出性中耳炎の多くは耳管機能がほぼ完成する7歳前後を機に改善しますが、中には難治性である癒着性中耳炎や真珠腫性中耳炎に移行するものも存在します。

 

さらに中耳炎の発症期間が長い場合、症状が進行する可能性もあり耳鳴りが続くケースがあるので注意が必要です。

 

成人を迎えてから繰り返し発症する滲出性中耳炎もありますが、稀に上咽頭癌などの腫瘤性病変によって起こる耳管開口部の閉塞が疑われることがあります。

 

もし成人になっても中耳炎が何度も起こる場合は早目に医師の診察を受け、改善を行うようにしてください。

 

滲出性中耳炎が起きた時の症状

滲出性中耳炎が起きている時の症状には特徴があります。

 

中耳の分泌液は通常であれば、耳管を通って鼻の奥の上咽頭と呼ばれる部位に通常は排泄されます。

 

しかし滲出性中耳炎になると耳管が狭くなってしまい空気の通りがよくない状態になり、中耳に分泌液が溜まった状態になって耳鳴りや難聴が発生してしまいます。

 

難聴が起こると他人との会話を行っても上手く聞き取れずに、何度も聞き返してしまう状態になってしまいます。

 

また、声をかけても返事をしない・聞き返してくる事が増える・大きな声で話すようになる・TVの音を大きくする、といった行動が見られるようになるのも難聴が起きている時の特徴です。

 

さらに耳が詰まったような塞がりを感じたり、キーンと響く耳鳴りが起こる事もあります。

 

もし幼児に滲出性中耳炎が発症した場合、発熱・耳の痛み・耳垂れが起こらずに日常の行動で無意識にサインを出している事が多いので、いつもと違う仕草をしたら観察してみてください。

 

子供の時期に発症する滲出性中耳炎は20人に1人の割合で難治化してしまい、さらに400人に1人は後遺症が残ると言われています。

 

さらに10歳以上になってから滲出性中耳炎になると、治りにくい状態になってしまうので注意してください。

 

滲出性中耳炎の治療方法

滲出性中耳炎の治療は、原因となっている疾患の特定および治療を行っていきます。

 

滲出性中耳炎は症状に進行の段階があり、患者によって治療法が異なってくるので症状と進行度で内容が変わります。

 

主に行われる治療は、局所治療・薬物治療・外科治療の3つとなります。治療によって耳鳴りの症状も改善されるケースがほとんどです。

 

1つ目の局所治療は耳管通気・鼻咽腔治療の2つの手法があります。

 

耳管通気は、鼻から耳に空気を送ってみる事で耳管の通りを良くしながら滲出液および膿をだして治療します。

 

そして空気の通りがよくなる事によって粘膜の換気が行えるようなって清潔な状態を保って改善しやすくなります。

 

鼻咽腔治療は、中耳炎の原因となっている鼻の病気を改善させる(副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎など)方法となります。

 

滲出性中耳炎の原因ともなっている上咽頭の部位に消炎剤を塗布して炎症を抑える方法です。

 

患部に直接薬塗る方法なので改善への時間も短縮されますが、一時的に痛みが強くなるケースもあります。

 

2つ目の薬物治療は抗菌薬を使用する方法です。

 

抗菌薬を使用する場合、抗生物質であるマクロライド系抗菌薬が使用されます。

 

マクロライドは抗菌作用だけでなく、滲出性中耳炎の炎症を抑える効果があるので症状の回復と進行防止を同時に行えます。

 

3つ目の外科治療は手術を行って改善を行います。

 

外科治療は鼓膜切開・鼓膜チューブ留置術・アデノイド切開術の3つの施術方法が有ります。

 

鼓膜切開は名前通りに鼓膜を切開する、もしくは針を刺して穴をあけて貯留液を吸引除去する方法です。

 

切開する事で鼓室内の圧力を抜くと痛みが出なくなり、浸出液や膿も排除できます。

 

鼓膜チューブ留置術は、鼓膜にチューブを埋め込んで中耳に空気が入るようにしていく方法です。

 

チューブを設置する事により、外部と内部の気圧調整が行えるようになって改善が行えます。

 

アデノイド切開術は、耳管を塞いでいるアデノイドを切除して取り除く方法です。

 

また、アデノイド自体は10歳を迎える頃には徐々に小さくなっていきますが、それまでの時期にアデノイドが増える事で様々な障害が起こります。

 

滲出性中耳炎で起こる耳鳴り以外にも鼻閉・口呼吸・いびきといった症状が出てしまいます。そこで切除する事によって改善させるという事です。

 

これらの方法で滲出性中耳炎を治療していきます。

 

そして完治するまでには早くても2週間以上は掛かります。中には完治まで数か月かかるケースもあり、再発する事も多いので注意してください。

 

滲出性中耳炎は2〜10ヵ月の期間で治ったり、再発したりを繰り返す事があるのでこの場合はすぐに医師の診察を受けてください。

 

慢性中耳炎は急性中耳炎の繰り返しで起こる症状

慢性中耳炎は何度も中耳炎が起こる事で発生する

 

慢性中耳炎は子供より大人の方が多く出る症状で、急性中耳炎を何度も繰り返す場合に起こります。

 

急性中耳炎が完治する事無く繰り返しているので、鼓膜に穴が空いたままの状態となってしまいます。

 

鼓膜が完全に塞がっていない状態なので、音の聞き辛さ・耳鳴り・耳の中のかゆみ・耳垂れといった症状が起こります。

 

しかし、鼓膜に穴が空いているため圧迫による痛みが出ない事により自分の中で治ったと判断しがちになりますが、実は中耳炎の状態が続いているのです。

 

そして慢性中耳炎が考えられる原因として子供の頃に急性中耳炎を繰り返た事により、破れた鼓膜がきちんと塞がっておらず穴が空いたままの状態になっている事です。

 

もし子供時代に中耳炎を繰り返した事があり、今も耳の不調を感じる場合は一度耳鼻咽喉科で医師に検査してもらうようにしてください。

 

慢性中耳炎の治療方法

急性中耳炎を改善させる治療法は投薬と手術があります。

 

耳漏(膿や滲出液が漏れる)に対しては抗生剤の投薬を行って改善を行い、耳内の洗浄で清潔な状態にしていきます。

 

また聴こえの改善及び耳漏防止のために鼓膜形成術と呼ばれる手術を行います。

 

鼓膜形成術は穴の開いた状態を塞ぐ方法で、穴を塞ぐと音の聞こえが約3割程度向上します。

 

補聴器を使用しなければ聴こえなかった状態の人が、鼓膜形成術によって補聴器を使わずに音が聞こえるようになった実例もあります。

 

手術時間はおおよそ30分程度であり、日帰りも可能なので費用も時間も負担が少なくて済む方法です。

 

慢性中耳炎と同様に起こる真珠腫性中耳炎

真珠腫性中耳炎は慢性中耳炎と同じ様に何度も繰り返す事で起こります。

 

鼓膜付近に真珠腫と呼ばれる塊が発生し、難聴・めまい・耳鳴り・耳漏などの症状が起こり始めます。また命に係わる病気に繋がるケースも存在します。

 

もっと簡単時言えば、真珠腫は中耳炎を繰り返すうちに一部の上皮組織が球状に増殖して耳の周りの骨を破壊する病気の事です。

 

真珠腫性中耳炎が起こる多くの場合、中耳炎が起こる事で鼓膜が窪んでしまい、そこに垢が溜まる事で徐々に拡大して生じます。

 

原因として考えられるのは、鼻すすりや先天性といった事です。

 

真珠腫性中耳炎の症状が進行すると顔面神経麻痺や髄膜炎といった重大な症状に繋がる危険性があります。

 

治療の第一歩として、まずは音の伝わり方の程度を確認するために難聴の進行度を確認します。

 

そしてCTスキャンで側頭骨の映像を撮影して真珠腫を観察し、大きさや進展範囲および骨の破壊状況を確認します。

 

真珠腫の状態を確認してから治療方針を決めるのですが、保存療法と外科療法から選択します。

 

保存療法は真珠腫に対して抗生剤を塗布や内服薬で耳鳴りを初めとした症状の改善を行いますが、完治するまで続けなければならず放置すると再発して悪化してきます。

 

そこで完治させるために、保存療法を行うよりも外科療法を行うケースがほとんどです。

 

外科療法は真珠腫を除去するために鼓膜形成術の手術が必要となりますが、原因である真珠腫が無くなるので完治が早くなります。

 

全ての中耳炎に共通する治療方法

中耳炎の改善に共通する治療の考え方

 

中耳炎の基本的な治療法は薬を使った物となります。改善と共に耳鳴りの症状も収まっていきます。

 

治療は抗生物質・消炎剤・解熱鎮痛剤の内服薬や点耳薬を使用しますが、炎症の程度や回復具合を医師が見て薬の内容を変更していきます。

 

また、抗生物質や抗菌薬は原因となっている細菌やウイルスに合わせて処方されています。

 

解熱鎮痛は発熱を抑え、耳の痛みや耳鳴りの原因となる炎症を抑える目的で使用されるので欠かさず飲むようにしてください。

 

点耳薬の投与は抗菌薬およびステロイドを配合した薬剤を耳の中に直接投与する方法で、完治するまで続けるようにしてください。

 

中耳炎は完治させるまで治療を続けることが大事です。完治しない状態で治療をやめると再発して耳鳴りも出てくるので注意してください。

 

必ず医師の診察を受け、治療も指示された方法を守るようにして完治したと言われるまでは定期的に診察をして行ってください。

 

中耳炎を予防するために必要な日常対策

中耳炎を予防するための対策

 

中耳炎の一番の予防策として必要なのは風邪をひかないようにする事です。

 

風邪をひく事によって中耳炎が起きています。なので風邪予防が最大の中耳炎対策となるのです。

 

もしも風邪をひいてしまった場合、2つの事を守る事で中耳炎の症状を抑えつつ改善が行えます。

 

1つ目ですが、鼻水はすすらずにティッシュで拭き取る事です。

 

鼻水が出てきた時に鼻をかむ場合は片方ずつ、ゆっくりと優しく行ってください。勢いをつけて強くかむと耳管に負担がかかってしまい、中耳炎が悪化する可能性があります。

 

2つ目は完治するまで治療を続ける事です。

 

中耳炎の症状が見られなくなったからと自分の判断で治ったと決めず、医師の診察でOKがでるまで治療する事です。

 

一見完治したように見えても、実は耳管の中で炎症が残っていると再発してしまうからです。

 

もしも患者が乳児の場合、粉ミルクではなく母乳で育ててあげるようにしてください。

 

母乳には病気になりにくくなる免疫物質が含まれていますが、粉ミルクには免疫物質は含まれていないからです。

 

特に5歳までの子供に起きやすい中耳炎ですが、きちんと完治させる事で将来的な中耳炎の予防に繋がります。

 

大人になって中耳炎が起きた場合は何らかの病気に繋がる可能性もあるので、必ず耳鼻科で医師の診察を受けるようにしてください。

 

中耳炎は耳鳴りが起きるだけではなく、命に係わる病気に関わっているケースもあります。

 

もし自分が中耳炎の症状に当てはまっている場合、すぐに耳鼻科を受診し治療を行ってください。

 

早期発見・早期治療によって辛い状態から解放され、楽しい日常を取り戻していきましょう。