頸動脈内膜中膜肥厚によって起きる耳鳴り

頸動脈内膜中膜肥厚は耳鳴りの原因の1つ?

 

耳鳴りが起こる原因に耳まわりの血流の悪化があります。

 

血流の悪化により血液の流れる音が耳の中に響いてきて、それが耳鳴りだったりします。

 

そして血流の悪化が起こる原因に「頸動脈内膜中膜肥厚(けいどうみゃくないまくちゅうまくひこう)」があります。

 

今回は頸動脈内膜中膜肥厚と耳鳴りの関係性について解説しますので、ご参考ください。

 

 

頸動脈内膜中膜肥厚はどんな状態

頸動脈内膜中膜肥厚は何が起きてるの?

 

頸動脈内膜中膜肥厚は首を走る頸動脈の血管壁が厚くなって血管を圧迫している状態です。

 

血管の中に溜まったプラークによって血流が滞り始め、血管が詰まってしまいます。

 

耳鳴りが起きる時、頸動脈の詰まりによって起こるドクドクというような血流の音が聞こえてきます。

 

例えるなら水道のホースをイメージすると分かりやすいでしょう。ホースを踏んだ際に水の流れは勢いを失います。

 

頸動脈内膜中膜肥厚は血管が踏み付けたホースと似たような状態になっているのです。

 

また、頸動脈内膜中膜肥厚が発症した場合、全身における動脈硬化の進行度を知るための目安として判断する事もできます。

 

さらに、耳鳴りに悩まされる人達の多くは動脈硬化が進行している状態である事が判明しています。

 

そして動脈硬化と関係の深い心筋梗塞・狭心症の患者にも耳鳴りや難聴といった症状が多く見られています。

 

耳鳴りが起こる原因のとして考えられるのが騒音と動脈硬化の2つですが、耳鳴りに悩んでいる人の約9割が頸動脈内膜中膜肥厚になっているという報告もあります。

 

頸動脈内膜中膜肥厚になると血管の病気が発症しやすくなり、命に係わるのでしっかり予防していきましょう。

 

 

 

頸動脈内膜中膜肥厚によって起こる動脈硬化

頸動脈内膜中膜肥厚と動脈硬化の関係は?

 

耳鳴りは頸動脈内膜中膜肥厚によって起こる動脈硬化の影響もあります。

 

耳は肝臓や腎臓と同じように酸素と栄養を必要とします。

 

酸素と栄養は大量の血液によって送られてくるので、適切な量でなければ正常な機能は得られません。

 

また、耳は外部から入ってきた音を内耳で電気信号に変換し脳に送る役目を持ちます。

 

特に内耳と呼ばれる部分は非常にデリケートであり、多くの酸素と栄養が必要となるのです。

 

内耳にある有毛細胞は音の振動を感知すると動きだし、最も早い時で1秒で約2万回も振動しています。

 

激しく活動している有毛細胞は消耗が早く、その動きに見合っただけの酸素と栄養が必要となります。

 

この時に頸動脈内膜中膜肥厚が起きて血液の流れが滞ると、酸素と栄養が不足し始めた状態となり、有毛細胞は休眠状態になったり壊れたりしてしまうのです。

 

有毛細胞が壊れる事で音を感じ取る機能が衰え、耳鳴りや難聴という耳の不調が起こり始めます。

 

そこで血液の循環を良くするには、柔らかく柔軟性のある血管が必要となってきます。

 

ですが、動脈硬化になってしまうと血液の循環が滞り始め、血管が硬直し始め血管の内壁が狭くなっていきます。

 

こういった理由により、耳を守る為にも動脈硬化を予防する必要があるのです。

頸動脈内膜中膜肥厚は糖尿病の初期に起こる

頸動脈内膜中膜肥厚は糖尿病の初期段階

 

頸動脈内膜中膜肥厚は初期の糖尿病に見られる症状です。

 

過食や運動不足によって起こる糖尿病・脂質異常症・高血圧。これらの生活習慣病と同時に動脈硬化も進行していきます。

 

耳鳴りや難聴に悩まされる人に多く見られる傾向として、食生活の乱れが見られます。

 

特に甘いジュースを毎日のように飲んでいたり、糖分を含んだ菓子類を食べ続けていると血糖値が高くなります。

 

そして糖尿病になっていき、初期段階で血管に異常が起こり始めます。

糖尿病の詳細はこちら

糖尿病は末梢神経の血管を傷め、耳鳴りや難聴を引き起こしやすくなる非常に危険な生活習慣病なのです。

 

そして耳鳴りや難聴は糖尿病の初期症状と疑われており、日常生活で食事内容に気を付けて予防しなければなりません。

 

また、血糖値のヘモグロビンA1cが1%上がると難聴の危険度が約6~15%も高まってしまいます。これは国立長寿医療研究センターで報告されています。

 

糖尿病と一見関係が無さそうな耳鳴りですが、初期の頸動脈内膜中膜肥厚によって耳鳴りが起こるので関係しているのです。

 

頸動脈内膜中膜肥厚の予防方法

頸動脈内膜中膜肥厚を予防するには?

 

頸動脈内膜中膜肥厚を予防するには血糖値を下げる事が効果的です。

 

健康診断などで血糖値が高いと診断された場合、食生活の見直しを今すぐにでも始めていきましょう。

 

頸動脈の血管の詰まりによって耳鳴りが起きる事もあるので、血管を柔らかくして血流を良くする事が必要です。

 

そこで食生活の改善ですが、ポイントとして低糖質・低脂肪を心がけてください。

 

ご飯やパンを初めとした糖質が含まれているものは量を減らす事で低糖質にし、血糖値の上昇を緩やかにできます。

 

糖質は血糖値を急上昇させる成分なので、できるだけ控えるようにしていってください。

 

肉食中心の食事を行っている方は見直しを行って低脂肪にしましょう。

 

特に食事に積極的に取り入れたいのが野菜・魚・海藻類になります。

 

これらの食物繊維は糖や中性脂肪の吸収を抑える働きがあり、ビタミンやミネラルも多く含むので血管の健康維持には欠かせません。

 

そして魚に含まれているDHA(ドコサヘキサエン酸)・EPA(エイコサペンタエン酸)の脂肪酸は血液をサラサラにする作用があります。

 

よくTVの健康番組で血液検査を行い、ドロドロの血液が詰まって行く様子が見られます。

 

あの詰まった状態の血液は血管の中でプラークが溜まり、頸動脈内膜中膜肥厚が起きやすい状態となります。

 

そこで血液をサラサラにする事により、血管内にプラークが溜まらないようにすることができます。

 

さらに食生活の見直しによって肥満の予防と改善も同時に行えます。

 

あわせて毎日の運動習慣も身に付ける事で血流の改善をより効果的にしてくれます。

 

毎日30分のウォーキングや自転車でも構いません。最初は体に負担の少ない事から始めていけばいいでしょう。

 

適度な運動は血液の循環機能を高めてくれますので、食生活の見直しと同時に行うと効果も高まります。

 

耳鳴りの予防は食生活の改善と適度な運動が重要なので、まずは食生活の見直しと軽い運動から始めていきましょう。